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ピートと秘密の友達のTSのレビュー・感想・評価

ピートと秘密の友達(2016年製作の映画)
2.9
【既視感たっぷりの作品】69点
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監督:デヴィッド・ロウリー
製作国:アメリカ
ジャンル:ファンタジー
収録時間:102分
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フリーパス映画第11弾。
最近あまり更新できてませんでしたが、8連勤終わりましたのでまた更新していきたいと思います。今年最後に滑り込むかのようにぶっ込んできたディズニー作品。森の中の生き物と野生の少年という既視感たっぷりの出だしから始まり、『ジャングルブック』の劣化版か?と思わされてしまいました。何故、同じ年に同じようなものを二つ出してくるのか。興味深い試みです。

幼いピートはある日家族とドライブをしていた途中事故に遭ってしまう。辛くもピートだけ生き残り、森の中を彷徨うのだが。。

ドラゴンのエリオットは上映開始後すぐに出てきます。そこからピートはエリオットと数年に及び森で生活をします。『ジャングルブック』との決定的な違いは、人間の近代文明社会があるのかどうかということと、動物が話すかどうかというところでしょう。エリオットは、ピートと意思疎通は出来るものの人間の言葉は話せません。また、近代文明社会が自らの手に負えないほどの生物と直面した時、どう対応するのかということも描かれています。これは過去のディズニー作品でもよく描かれていたことだと思います。自分たちでコントロール出来ない存在に関しては排除しようとするのが人間です。

内容としては普通、もしくはややイマイチといったところ。『ジャングルブック』の存在がそう思わせているのかもしれませんが、最初から最後までどことなく見たことのあるような作風なんですね。主要動物がエリオットしか出ないのもやや物足りない。どちらかというと人間社会が舞台の中心です。

ところで、最近のディズニー作品は動物の完全CGと実写を融合させた作品が目立ちます。それも、今年の夏その典型例の『ジャングルブック』を上映したばかりなのに待ちきれんと言わんばかりに今作が年末に滑り込んできました。これは何故でしょう。考えられるのは、これからこういう融合映画をふんだんに製作していくよというアピールなのではということです。ディズニーと言えば言わずもがなアニメーションで名を馳せた存在ですが、アニメーション以外でも子どもたちに夢や希望を与えるという姿勢が垣間見えてきます。それは新たな試みであり、素晴らしいことだと思います。今作に関しては、正直なところイマイチでしたがそのメッセージは受け取れました。これからが楽しみです。
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