実話ベース。名言出た。
「どんなに卵を投げつけても、岩は壊れない」
「岩は固くても死んだもの。卵は生きている。
卵は鳥になり、岩を超えていく」
ソンガンホの芝居のくどさが好みじゃないので期待していなかったが、滅茶苦茶面白くて食い入るように観ていた。でも、やっぱりラストに超くどい一発が来て、一気に興が覚めた。しかし、それでも良作。
韓国の軍事政権の腐敗が恐ろしく、所詮、国家は北朝鮮のそれと変わらないと感じる。
1978年、ソン・ウソク(盧武鉉ノ・ムヒョン元大統領モデル)は、弁護士事務所を開業。弁護士としては異例だった不動産売買の手続きや、企業の税金関連専門の弁護士に一早く取り組み裕福になってゆく。
ところが、「釜林事件」の裁判に関わるようになり、国家を敵に回した事で、多くの迫害を受けながらも戦い続け、拷問の事実を証明するまでに漕ぎ着けた。だが、無惨にも判決は有罪と下される。
ソン・ウソクはその後、自身も民主化運動に参加し逮捕されるが、その裁判では釜山の144人の弁護士のうち99人が弁護人に名乗り出、映画はこのシーンで終わる。が、是非とも大統領に至る経緯と、自殺に至るまでを描いて欲しかった。
7年越しの食い逃げの金を払おうとするシーン泣いた。このエピソードは事実らしい。