文部科学省選定。中学生向けの教育映画だけあって、わかりやすく説明がしっかりしている。その分、映画としてのドラマティックさに欠ける気もするが、この作品の目的としては、わかりやすさが一番だろう。
1945年日本の敗戦後、当時のソ連と満州の国境付近に置き去りにされた学徒勤労動員たちの必死の逃避行を実体験を基に描いた作品。原作は、田原和夫の同名手記。
21世紀の中学生(福島第一原発事故の影響を受けた中学生)が、67年前の出来事について、「中国に招待されて映像作品を撮る旅」という設定。
「日本の大人が子供を犠牲にした」二つの事実…ということが心に重く残った。