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あの日のように抱きしめてのkojikojiのレビュー・感想・評価

あの日のように抱きしめて(2014年製作の映画)
3.6
私は、昼は仕事場のすぐそばにある図書館で過ごすことにしている。たくさんの映画の📕があって、これらを少しずつ読むのが毎日の楽しみだ。いくら読んでも尽きることはない。
今日はなんとなく本を読む気になれなかったので、2階のDVDコーナーに行った。前から考えていた観たいDVDのリスト作ってみようと思ったのだ。配信で観れるものを除いて、20本ぐらいの候補ができた。そんな中、気になったのが「会うときはいつも他人」と本作「あの日のように抱きしめて」だった。早速借りることにした。
この映画は「東ベルリンから来た女」のクリスティアン・ペッツォルト監督と主演のニーナ・ホス、共演のロナルト・ツェアフェルトが再タッグを組んだ映画だ。
「東ベルリンー」は知ってはいたが観てはいない。

ナチスの強制収容所で顔に大怪我を負ったネリー(ニーナ・ホス)は、やっとの思いで夫ジョニーの下に戻るが、ジョニーは顔があまりに変貌した妻に気づかない。
ジョニーはこの女が亡くなった妻に似ていることを幸いに、彼女に死んだ妻になりすまして欲しいと頼み込む。目的は妻の遺産だった。夫の企みの言いなりになるネリーだったが、次第に恋焦がれた夫の真実の姿が見えてくるのだった。

昔、テレビで体全体を隠して手だけで自分の妻を当てるゲームをやっていたことがある。半分以上の人が当てられない結果に、私はそんなことがあるだろうかと不思議だった。
この映画は顔だけが変わっているのだが、夫は気づかない。そんなことはあり得ないとやっばり思う。
しかしそれを言い出したらこの物語は先に進まないので、そこは目を瞑って観ることにしたら、結構面白い映画だった。

特に、ラストのクライマックスでネリーが歌う「スピークロウ」は鳥肌が立った。この終わり方は好きだ。
しかし、やっぱり出来すぎか。


#1454 2023年455本目
2014年 ドイツ🇩🇪映画
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