ベル

残穢 住んではいけない部屋のベルのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

映画よりも何よりも、最初に出て来た“穢れ”の説明の中に“出産”って書いてあった事が一番怖かった…。これはあれだ…望まぬ行為の果ての出産っていう今回の映画の中だけの説明であってほしい。

視覚的な怖さよりも、聴覚に訴えてくる怖さが強い映画だった気がする。床下の男の「焼け、殺せ」がやたら耳に残るし、畳のズリズリ音も嫌。
女の子がウサギの人形の首に紐括り付けてぶらぶらさせながら「ブランコ!」は、幽霊的な見た目の恐怖こそ無いけど精神的にきた…。

残った穢れを辿り、過去に遡り、少しずつマンションでの怪奇現象を解き明かして行く所はただのホラーだけじゃなくて面白かったんだけど、後半はちょっと祟りや呪いが色んな所に広がる感じで、最終的に繋がりはするけどマンションの所が薄くなった気がするからそこは残念。

話しても祟られる、聞いても祟られる、はもう逃げ場が無いのよね。

面白可笑しく、ではなかったのかもしれないけど、無闇矢鱈に過去を掘り起こして追い掛けるなって事なんだろうな。
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