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氷の花火 山口小夜子のみずのレビュー・感想・評価

氷の花火 山口小夜子(2015年製作の映画)
4.0
山口小夜子を知らなかったけど、このキービジュアルを見て衝撃を受け、この人を知りたいと思って観に行った。

顔の作りが美しいとか、そんな骨と肉と皮の浅い美ではなく、存在やオーラの美しさ。
オーラや存在が美しいって自分で書いてても意味が分からないけど、理論を飛ばして、そうなんだと認めざるを得ない。
霊の存在を認めるのに近い感覚。

この人と付き合いたい。みたいなそういう手に届きそうだから近寄りたくなるような美しい人は溢れているけど
小夜子さんは、手なんて届かない、崇めたくなるような圧倒的な美でずっと引き込まれた。

知性に溢れてるけど少女的な部分があり、可愛らしい丸い目なのに強いメイクや髪型、どこかアンバランスな部分が本当に魅力的だった。

ラストあたりのプロジェクトでは、山口小夜子を再現しようとするからこそ、彼女が唯一無二の存在であるということが証明された気がして、不在を感じ寂しくなった。    
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