エイプリル

パッセンジャーのエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

パッセンジャー(2016年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

宇宙SFならではのギミックのビジュアルはとても良かったです。SF的閉鎖空間の絵、とても良いです。
ストーリーは割と読める話というか、予想を超えない感じだったんですが、それでも定期的に山場を作ってくれているので全然飽きずに見ることができました。山場が来るたびにド派手な映像も展開してくれるのでボケッと見てても楽しめます。無重力下のプールの映像は特に好きでした。

「目覚めさせたことがオーロラにバレるかも」っていう展開は、視聴者からすれば絶対バレることがわかってるので、正直バレるまではヒヤヒヤというか、嫌な感じのストレスが続いてそこだけちょっときつかったです。それも一つの見どころなのは間違いないんですが、個人的にはちょっと苦手でした。「二人の間には隠し事はないぜ!」っていうセリフでわざわざオーロラに暴露するアーサーのAI、バカすぎてビビりました。
でも最後に二人が暴走するアーサーをわざわざ危険を犯しながら助けに行ったのはちょっと感動しました。もう二人にとってはアーサーはただの機械じゃないんですよね。
半端ない防御力の耐熱シールドと蘇生処置フルコースのおかげでハッピーエンドで終わりますし、どんでん返しもディック的な意外性もない普通といえば普通のSFですが、それでもかなり好きな映画になりました。88年後もちゃんと描写してくれるの嬉しかった。
ジムはオーロラにバレてからも全然謝らないんですが、宇宙に投げ出されて初めて謝罪ができたっていうのも良かったな…。

ただちょっと細かい部分で粗が見られるというか、アークトゥルスに接近する時には本来全員が寝ているはずのタイミングなのに「アークトゥルスに接近します。みんな見てくれ」みたいなアナウンスが流れるのは設定的におかしいので、そこはかなり気になりました。
あとは日本語書いてるレストランで「幸せ遠征」っていう文字があって…何…幸せ遠征…何!?ってなりました。
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