【過去に観た映画】2016.5.9
「室生犀星」の幻想文学の映画化。
二階堂ふみ ありきの映画。
少女のような無邪気さと女の色気をあわせもつ
彼女ならではのかわいさが、画面いっぱいに広がる。
「あたい」なんて、言って絵になる女優なんて、
なかなかいないもんね。
石井岳龍監督によって、また新たな魅力を引き出されていた感じで独特の世界観をもつ映画。
ただ、ちょっと中盤は飽きるかな。
幻想とリアルの曖昧さに、
入っていけないとね。
美術や衣装、色にもこだわっていて、赤子の赤い衣装や小物
がとてもきれいでよかった。
ちょっとエロくて、ちよっと切ない。
見えそうで見えない乳房やまあるいお尻、ぷくんとふくらんだふくらはぎや
身体のどの部分もめいっぱい主張して、セクシー。
幽霊の真木よう子が赤子の乳房をさわるシーンが個人的にはそそられた。
アクタガワ役の高良健吾は出番が少ないが
ずくかっこよかった。
私も去年、金魚モノのちょっとエロい話を朗読したので、この作品の表現力は
とても勉強になった。
来場者にはポストカードをくれる。
赤いドレスで踊る赤子。
ラストの赤いライトの中で踊るのもよかった。
室生犀星の詩集「わが肌に魚まつわれり」