akihiko810

シン・エヴァンゲリオン劇場版のakihiko810のレビュー・感想・評価

3.9
「さよなら。すべてのエヴァンゲリオン。」
シンエヴァ・シリーズ最終章。

ミサトの率いる反ネルフ組織ヴィレは、コア化で赤く染まったパリ旧市街にいた。旗艦AAAヴンダーから選抜隊が降下し、残された封印柱に取りつく。復元オペの作業可能時間はわずか720秒。決死の作戦遂行中、ネルフのEVAが大群で接近し、マリのEVA改8号機が迎撃を開始した。一方、シンジ、アスカ、アヤナミレイ(仮称)の3人は日本の大地をさまよい歩いていた……。

やっと見ました。自分は一応サブカル者のたしなみとして、エヴァシリーズをほとんど全部見ているはずだが(映像で観てなくても、書籍で読んでる)、シンエヴァついに完結とは感慨深い。
別にエヴァ信者でもないし、ましてや「エヴァに人生狂わされた」人間でもないのだが(苦笑)、完結編としての「とりあえずの落としどころ」は悪くなかったと思う。
というか「庵野…結局はこういうことやりたかったのか」という感想しかはっきり言ってない。酷い内容だった「Q」からよくぞまあここまで持たせたな、という驚きがまさる、というか。

そして最後に一応は言っておきたいのは、「やっぱマリなのか」ということ。
ネタとしてこすられすぎて、いまさら言うのもなんだけど、「マリ=庵野の妻・安野モヨコ による救済」という「やっぱなんだかんだ言ってもリアル(現実)の方が、虚構(アニメ)よりいいよね!皆現実に踏み出そう!」という「いつもの」エヴァ的終わらせ方、つまり「庵野の実存」が見えて面白いのだが、旧劇にみえた「オタク死ね」よりもまっとうに明るい「現実(リアル)礼賛」だったので、「結婚というのはやっぱり人を変えるのだなぁ…」とありきたりなことを思ってしまった(苦笑

まあ、とにかくいい形で完結して良かったね、というそれだけです。
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