アリスinムビチケ図鑑

ノーザン・ソウルのアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

ノーザン・ソウル(2014年製作の映画)
4.5
バックグラウンドに流れるクラブカルチャーミュージック。
イギリス70年代に流行の最盛期を迎える『ノーザンソウル』
18歳のジョンと(エリオット・ジェームス・ラングリッジ)マット(ジョシュ・ホワイトハウス)の出会い、友情、成長、挫折、夢に向かって突き進む姿を描いた青春ストーリーです。


思った以上に良くて大好きな作品になりました💓😍


真面目で人には言いたい事をハッキリ言え無い性格のジョンの捌け口は、
ノートに気持ちを書いたり、壁に落書きをすること。

ひ弱なイメージでからかわれがちだったジョンは、
テストの日に今迄の鬱々とした日々に別れを告げるかの様に、
『FUCK ‼︎』と中指を立て、制服を脱ぎ捨て学校を去ります。

自分の殻を破り捨てる潔さがカッコ良くて好きなシーンの一つです。

街の小さなユースクラブ。
輪の中心で踊るマットの煌めきに惹きつけられるジョン。
この時から2人の友情が始まり、
ジョンの人生が変わって行きます。

未発表の曲や珍しい曲の入った7インチ シングルを求めてアメリカへ渡ると言う夢をマットに聞かされ、興奮し意気投合するジョン。

様々な出会いを経て、やがて夢はノーザンソウルの7インチを回す人気DJになる事へとシフトアップして行きます。

『cover up』
DJが、タイトルを伏せて流すシークレット曲のことで、
大抵は未発表だったり、未入荷曲やマイナーな曲で、人気のありそうな曲を流すから、
騒めき、フロアーがサイコーに盛り上がり、興奮して踊りまくる客で溢れます。

マットとジョンは、その最高にクールな瞬間の高揚感と優越感を求めて誰にも知られていないレアなシングルレコードを探します。

夢を見つけ夢に向かって進む、ジョン。
物語が進むに連れ、煌めいて魅力的に変わって行くのに対し、
最初のキラキラした魅力が、ドラッグにまみれ、夢を忘れ曇って行くマットの姿と余りにも対照的で寂しい気持ちになります。

音楽を通じて出会う二人の青春の日々。
誰と出うかで影響を受けて変わって行く。
まるで二人の人生はcover upレコードみたいで素敵だな♪って思いました😄

映画のストーリーもめちゃくちゃ良かったんですけど、
流れて来る曲が良くて、知らない曲ばかりだけど魅力的で、70年代ファッションだったり、クラブの雰囲気だったりがとてもお洒落でした😋

パンフレットも、曲の事とか、ノーザンソウルの事とか色々詳しく書かれていて、
49ページに及ぶ薄い雑誌みたいでお洒落でcoolでした♪😆

上映館が少ないのが本当に勿体ない程の良作青春ムービーでした✨