アリスinムビチケ図鑑

貞子のアリスinムビチケ図鑑のレビュー・感想・評価

貞子(2019年製作の映画)
3.0
"原点回帰と今に寄り添うストーリー"

手を替え品を替え、進化して来た貞子も遂には原点回帰ともなった今回のストーリー。

今迄の貞子は、ストーリーそのものを全く別物に変えて来たり、
バケモノ化してみたり(vs伽倻子が酷かった😅)、
海外ver.になったり、TVと言う媒体をスマホやPCに替えてみたりと、
あの手この手でストーリーを改変し、膨らませ弾けさせて来ました🙄

そしてたどり着いた今回のストーリー…

茉優(池田エライザ)の弟 和真は、
YouTubeにファンタスティックカズマの名前で動画を投稿していましたが、どうも人気が下り坂😑⤵︎⤵︎
話題性のある動画をUPし、一発バズって人気回復をと、
火災で死者を出したと言う曰く付き団地に侵入し撮影したのが事の始まり…😦

以前団地には、まるで貞子の幼い頃をなぞるかの様に、
霊媒師の母に監禁された貞子と呼ばれる強い能力を持つ少女と母の祖父江(ともさかりえ)が住んでいて、
隣人達からも恐れ忌み嫌われていました。

そんなある日、祖父江は家に戻るや否や、娘と供に焼身自殺を図ろうとガソリンを部屋や娘のいる鍵のかかったクローゼットに巻き散らします。
母の鬼気迫る形相と異常な行動から危険を察知したのか、
娘は強い感情で能力を使い貞子を召喚し、更には電球を💡割り、それがガソリンに引火してしまいます。
その炎は、母を巻き込んでマンションの一室丸ごと飲み込んで行くのでした…。


第1作目の貞子の悲しい生い立ちと、今作で登場する強い能力の少女の生い立ちを寄せて来たり、
井戸や貞子の容赦無い呪いなどのオマージュを取り入れ原点回帰をしつつも、YouTubeと言う今を表す媒体との対比で何処か懐かしさの残る新たな展開を観せてくれました。

貞子はやはり、第1作目のストーリーがしっかりと作られていて良かっただけに、
段々と進化をしながら壊れて行く世界観を危惧していました😅
だから今作の原点回帰とも言える作品で、
脱線し続けた路線が少し修正されたのかな?って思ったりもしました。


貞子と言う題材から作られる作品のバリエーションの多さに毎回驚かされつつも、
ついつい次回作も期待して待ってしまうと言う不思議な魅力のあるシリーズ♪😄

それにしても、貞子…あと何作続くんだろう…😁笑