ssr701

9つの窓のssr701のレビュー・感想・評価

9つの窓(2016年製作の映画)
1.1
7月17日はプロ野球オールスターゲームで
江夏豊投手が9連続奪三振を達成した日です(1971年)
この偉業を改めて称えるべく
9のついたタイトルのこの作品を見てみます(無関係&強引)

この試合は江夏のあとを受けて
登板した4人の投手もノーヒットに抑えて勝利していて
継投によるノーヒットノーランも達成しています
さらに驚くべきことに江夏自身も打つ方では
スリーランホームランを放っているのです
そして驚きはこれだけでは終わらず
前年の5連続奪三振と翌年の1つの三振を加えると
オールスターでの記録は15連続奪三振
になるのでした
ちなみにこの記録を止めたのは野村克也で
「パリーグで育ったものとして
連続記録だけは止めたかった」と
その時の心境を語っています
その野村のバットを短く持った姿を見て
江夏は思わず笑ってしまったそうです
結果は当てただけのセカンドゴロでした
このふたりがのちに
バッテリーを組むことになるのですから不思議なものですね
江夏ってすごいなあ
野球って深いなあ
改めて感じた学びのある作品なのでした

~糸冬〜

いかんいかん
1秒も見てないのに
江夏豊物語で勝手に終わってしまいました
さあ視聴開始です!


うーん…
これは流石のボクでも
本当に膨らませようがないやつでした

AKBのメンバーが
主役の9つのオムニバスです
1話目はそれなりにオチがつくんですが
それ以外はオチが無いか
あったとしてもひどいオチで
「はぁ?」もしくは「はぁ〜」の繰り返しでした
いまひとつどころか
いまふたつ…いまみっつ…
いやタイトルが9ですから
いまここのつ
みたいな内容です(ぜんぜんうまいこと言えてない)

有名な俳優さんも出ているので
ちょっと驚くところもありますが
結局はAKBのファン向けの作品
と言っていいでしょう
惚れ薬のエピソードのところでは
胸の谷間をチラつかせるサービスが
ありましたが
この苦行とも言えるつまらなさのせいなのか
感覚が麻痺してどうでもよく感じてしまったのでした


で最後に歌が流れて
ファンは大満足なんでしょうね
と思ったら男の歌声…
シンキングドッグスという
バンドが主題歌を担当しているのでした
AKBの歌で終わればいいのに
最後の最後に
わけのわからなさをドロップしてくるなんて…
まあ秋元康の作詞なので
なるほどなとは思いましたけどね
締めくくりまで
「はぁ?」&「はぁ〜」な作品なのでした


締めくくり…と言えば
江夏の投手人生の後半は抑え投手でしたね
投手たるもの完投して勝ちを
手にするのが当たり前!という
考えだったために
当初は抑え投手への転向を
なかなか受け入れなかったそうですが
その転向を打診したのが
野村克也だったのです!
野村は頑なに拒む江夏を
こんなひとことで考えを改めさせるのでした
「プロ野球に革命を起こしてみないか」
か…かっこいい…
江夏豊物語が朝ドラになりますように…(あれがあるから無理だぞ)

というわけで
9分割されたストライクゾーンの
パネルをぶち抜いて
9つの窓をあけた江夏豊が
「俺の詩」を歌うエンディングが
いちばん印象に残った作品でした
(そんなシーンはありません)
ssr701

ssr701