ちろる

スキャナー 記憶のカケラをよむ男のちろるのレビュー・感想・評価

3.3
個人的にお気に入りな作品も多い古沢良太さん脚本ですが、こちらはうーん、、、評価が低いのも頷ける。
映画としての旨味があまりない、2時間ドラマ的な印象を受けてしまいました。
といっても脚本が悪い感じはなく、避暑地の大きなお屋敷の中で療養中の色白な少女が横たわるシーンから、連続して起こる現代の殺人に至るストーリーは、若干ホラー色もありオチも分からなかったので、割とちゃんと作られていたんだとは思います。
でもイマイチ引き込まれない原因は監督なのか、演出なのか、はたまた主人公2人のキャスティングなのか、恐らくそのどれもがうまく噛み合わなかったのかなー。物語の鍵を握る、記憶のカケラを読み解く特殊能力を持つ仙石を演じた野村萬斎さんは本当は悪くない役者さんだけど、キャラクターが生きてなくて魅力に欠けてたし、相方役の宮迫さんは結局後半に従って意味をなさなくて存在意義すらしっくりこない。
宮迫さんの役を大泉洋、仙石役を堺雅人や長谷川博己あたりにしたほうが見応えありそうとか、いっそのことドラマのハロー張りネズミコンビ、瑛太&森田剛なんかでもいいとか、失礼ながらも他のキャストで妄想して当てはめて観てました。
因みに関係ないけど去年公開の作品なのに、杉咲花ちゃんが幼くて中学生くらいにしか見えない、、実際10歳近く離れているはずの木村文乃の年齢差の設定が私の中で1番ミステリーでした。
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