このレビューはネタバレを含みます
邦画『死に花』と似た設定 (高齢者が銀行強盗をするところが) と思っていた。あちらは切ないシーンが印象に残っているが、こちらは終始ニヤニヤしっぱなしだった。
銀行強盗をするのにも同情できるし、なぜかヨボヨボの爺さんだと応援したくなる不思議さ(笑)
万引きが予行演習だとは思ってなかったけど、ひとりだけノリ切らないアルの存在も良かった。
「撃たれるより悪いことって?」
「2 回撃たれる」
には吹き出してしまった。
こんな感じで終始軽口とジョークが散りばめられ、状況は最悪なのに (家は取られそうになる、40 年間働いてきた企業年金は貰えない)、陰鬱な雰囲気は一切ない。
強盗の手ほどきをするスペイン系? の人が、まさか知ってる人だとは!
こんなどんでん返し? が待っているとも思ってなかったので、それも良かった。
最初の「お前がチャックか!」っていうところも面白かった。
『ジーサンズ ~はじめての強盗~』って、普通 (強盗は) はじめてだよ! と、突っ込んでしまったら、原題は 'Going In Style' なんですね。
『洒脱に行こうぜ』的な感じでしょうか敢えて古っぽく言えば。
急に金回りが良くなったのに、FBI は捕えられないのか! とか思ってしまうが、まぁそこはいいか。
とてもマヌケに描かれているけど (目の前に強盗の主犯 2 人いるのに捕り逃す)、アメリカ的 & FBI 的に OK なのかちょっと気になる(笑)
女の子賢すぎー。事情知ってるのかな? なんで嘘ついたんだろ?
そこちょっと分らなかった。
自分が助けてあげられるって知ってたのかな? それともお母さんと相談したのかな?
モーガン・フリーマンつながりで、『ラストベガス』も結構好き。
じーさんになっても明るい希望と笑えるジョークは人生に取っておきたいものですね。