140字プロレス鶴見辰吾ジラ

ザ・リディーマーの140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

ザ・リディーマー(2014年製作の映画)
3.0
神のみが赦し
神のみが知っている

本格派格闘演舞アクション!!

ときに肉体を
ときに銃撃を
神の天罰とばかりに叩き込む
厨二すぎる厨二アクション!

リベリオンで華麗さに心を奪われし者よ
ジョン・ウィックで孤独な殺し屋に焦がれた者よ
レイドで研ぎ澄まされた感覚を引き出された者よ
ストーリーにはいくらでもケチをつけよ
ただ目の前の光景を受け入れよ

ここまで丁寧に格闘演舞と厨二感を醸し出すとは脱帽なり

出陣の儀式としてのロシアンルーレット
背中のタトゥー
神の赦しがウンタラカンタラという台詞回し
肉体言語で語る殺し屋パルドを演じるはマルコ・サルーロ

宿敵の名は”サソリ”
ご丁寧に銃弾に刻むはサソリの紋章
恐怖と絶望を植え付ける拷問

こんなにも丁寧に格好良さを追求するとは…

本作の肝は格闘アクション

ただのアクションでなく
格闘演舞アクションである
主人公の回し蹴りにあるようにいかに華麗さを出すかに特化している
総合格闘技的でなく、かつてリアルプロレスを追求したRINGSのような打撃の間合いと関節技の応酬
中盤の格闘演舞はいかにその格闘技性に美を入れ込むかに特化して、終盤の幹部戦は打撃のキレに特化、そして最終決戦は美しさを極める

レイドのようなスリリングさはないが、とにかく華麗さをスローモーションとともに昇華しにきている。

ストーリーは主人公とサソリで決着がつくようにボスキャラは間抜けに…自分の通り名を決めようのくだりはバカ丸出しで退場もアッサリ。たんなる賑やかしであり、主人公の過去をカットバックで組み込みサソリとの因縁を際立たせる

ラストシーンの銃声は誰がために…

監督×主演の過去作
ミラージュ
愛と復讐のマンドリル
これはチェックしたい
もっとその世界観に触れたいと唸らせる作品。

P.S.
サソリvsオンリーゴッドのカラオケオヤジの闘いが見たい