トランスマスター

ルドルフとイッパイアッテナのトランスマスターのレビュー・感想・評価

4.0
ニッショーホール試写会にて

⚪️推奨の対象 年齢 10歳から13歳のキッズとその親子

1987年から100万部発行している絵本の映像化です。
岐阜県の飼い猫が、外の世界に興味を持ち長距離トラックの荷台に入り込んでしまい遠く離れた東京の下町まで行き着いてしまう。その土地の顔役の野良猫と様々な困難に遭遇しながら克服して成長していく物語。

◆良い点/注目ポイント
・背景が、実施のようにリアルな描写です。
・ストーリーも全て順風満帆ではなく、随所に試練が有りバランスが良くなっています。
・この映画は、キッズだけでなく親に対する教育の側面もあります。顔役の野良猫イッパイアッテナは、厳しい側面もありますが、背中と行動で語る良い親分です。ルドルフと良い信頼関係が気付けています。

◆改善点
・キッズ作品ながら、漢字のふりがなもなく動物が、遠方の距離を車で移動する困難な点を理解できないと面白さが、半減してしまいます。
・3Dで見ないと、映像表現が貧弱になります。
・もっとジブリ作品や、ピクサーのようにキャラの動きをダイナミックにしたり、空想のキャラを入れたりした方が年齢層がもっと下のキッズまで取り込めます。

◆総括
・『妖怪ウォッチ』の製作に携わった方もいるので動物のキャラ設定も外観が、似ています。ルドルフの飼い主りえちゃんの名前を呼びながら走っている時もジバニャンのエミちゃんとのエピソードが脳裏をよぎってしまい。車に轢かれそうになると心配してしまいます。また『魔女の宅急便』のジジの猫同士の会話や、ルドルフの自宅での一コマは、『トイ・ストーリー』を彷彿させます。様々な作品からピックアップして、その要素を昇華させる手法は、効率的で、良いと思います。