くじら

ルドルフとイッパイアッテナのくじらのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

アマプラの期限が来てたので鑑賞。
 めちゃくちゃ好きです。声も俳優さんや芸人さんもいたみたい?ですがみんな自然で話に入り込めてすごくよかった。教養って大事。

あらすじ
 岐阜市のりえちゃんの家で飼い猫だったルドルフが誤ってトラックに乗って東京に来てしまうところから始まる。都会の危険に不慣れなルドルフを行きがかりで助けたイッパイアッテナ。イッパイアッテナについて行くと、イッパイアッテナは色んな場所で色んな名前で呼ばれながらご飯をもらっていた。また物知りだが恋の病に陥りがちな金物屋のブッチャーと仲良くなる。
 イッパイアッテナは元飼い主から文字を教わっていて、献立表などを読んだり役立てていた。ルドルフは彼から文字を習う。
 夏休み、学校でクマみたいな猫に優しい先生のところでTVを見ていて、自分がいたところが岐阜市だと知るルドルフ。すぐに帰ろうとして間違えて無茶をしてイッパイアッテナに怒られるが、イッパイアッテナが岐阜に行くバスツアーを見つけてくれる。出発の前日、肉が食べたいルドルフのために飼い猫時代に隣だった犬のデビルの元へ肉をもらいに行き、騙し討ちされ怪我を負ったイッパイアッテナ。それを目撃していたブッチャーに知らされたルドルフはクマみたいな先生に文字を書き知らせに行く。
 翌朝ルドルフとブッチャーはバスではなく敵討ちにデビルのもとへ。何とかデビルを池に落とし、泳げなかったデビルにもう手出しさせないことを約束させ、イッパイアッテナのもとに戻る。
 ブッチャーの家に来るトラックが岐阜方向に行くと気付いたイッパイアッテナに教わり、乗り継いで岐阜に行くことにしたルドルフ。仲良くなったデビルの家での出発前のパーティーで、イッパイアッテナも飼い主の向かったアメリカへ行くことを決意。
 何とかたどり着いたりえちゃんの家で、すでに自分の代わりに、自分の知らない弟がルドルフと名付けられ飼われていることを知ったルドルフは東京に帰る。イッパイアッテナと再会して涙が溢れるルドルフ。
 東京に帰ったルドルフを待っていたのはイッパイアッテナの飼い主がアメリカから戻って家をまた新しく建て直したことを知る。近くの猫たちとデビルと楽しく過ごすルドルフ。飼い猫なの?と聞くルドルフに飼い猫でも野良でも俺は俺と答えるイッパイアッテナ。どこにでも行けそう、日本一周と言うルドルフに、世界一周だろというイッパイアッテナ。

感想
 景色とか街並みの違い、時々ある猫視点の映像などもよかった。ルドルフの成長も大きさや歩き方の変化でよく伝わってきた。
 教養の大切さがよく伝わってくる。絶望は愚か者の答えというイッパイアッテナの言葉もとても厳しい言葉ではあるけど、イッパイアッテナの生き様が出ていると思った。
 ルドルフの代わりのルドルフに対して僕の名前はいっぱいあってなって言うルドルフがすごくいい。お前のりえちゃんによろしくと言いながら僕のりえちゃんだ!って心で叫びながら走るシーンも、イッパイアッテナの前で涙が溢れるシーンも、その悲しみや色々な気持ちが伝わってきた。
 結末も、見ていた側としてはルドルフとイッパイアッテナを見ていたので、少ししか見ていないりえちゃんの元に戻るという結末じゃなくて良かったし、この事実はルドルフにはとても悲しいことだけど、この問題に蹴りをつけないと本当に東京のあの街に生きることにならなかったのかなと思った。これからの2匹があの町でも、どこか旅に出てもまた戻ってきてみんなとああやって過ごす日々が続いていくことを願う。

 
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