さむ

眠れる美女の限界のさむのレビュー・感想・評価

眠れる美女の限界(2014年製作の映画)
5.0
#SHINPA にて念願の鑑賞。
桜井ユキ×高橋一生の『リミスリ』とは全くの別物。そしてこちらも傑作。

アキはなぜ女優になりたかったのか。
『リミスリ』では、その答えは観客に委ねられたのだが、明確な回答が本作『眠れる〜』にはあった。

「人生は選択の連続」と言うけれど、実は自分自身で選択していることはほんのわずかだ。


「生きるべきか死ぬべきか。」

あまりに人生が辛い時には、そんなことすら、自分自身で選べなくなってしまっていることがある。


ここがどこなのかを問う前に、自分が誰なのか考えろ。
お前はお前だ。

ブッチの台詞は本作でも秀逸オンパレード。


(眠れる〜)
迷子になったら、周りの人に道を聞いて、家に帰ってくるのよ。
アキは生きてください。

(リミスリ)
私は迷子で、カイトは死んでる。
またアキを見つける。今度はヘビになって。
それでも、世界は素晴らしい。


互いにリンクし合う秀逸な台詞の数々と芝居。

たくさんの人に観てほしい作品。
ソフト化を切に希望。
さむ

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