るる

レディ・プレイヤー1のるるのネタバレレビュー・内容・結末

レディ・プレイヤー1(2018年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

こんな「映画」アリかよ〜!?

『攻殻機動隊』で描かれなかった娯楽面、別世界線、
映画が滅び現実世界が滅びる『コングレス未来学会議』の直前、という見方をした。
好みド真ん中で、ありそうでなかったエンタメ振り切れ路線、高次の映像体験。メッセージは普遍的で凡庸だけど…エンタメだった。

オタクなら誰もが考えたことがあるのでは?と思わせる世界、物語、あのキャラとあのキャラとあのキャラがこういう世界でクロスオーバーしたら…私の場合、ゲームは馴染まなかったので目を閉じて夢想していた、まさかこれが映画で見られるとは思ってなかった、感動。ちょっと涙腺緩んだ。

奮発してIMAX3Dで見てよかった。4Dでも見たいし、できることならVRで見たい…これは…あの世界に入りたい…

結末が良かったな、彼があの世界の神になるわけじゃない、というあたり…原作ナウシカ、原作レイアースなど、自分が好きな漫画を連想しながら、どうすんだろ?と思って見てたから、あ、結末、そうなんだ、なるほど正しい、よかったね、って感じだった。

まあ警察パトカーの登場、ラストの週休二日推奨には妙な現実感があって、説教くささに世界観の綻びが見えて、ちょっと呆れちゃったけど。というのも、あの状態から世界はどのように再建するんだ。そのへん、私は懐疑的、悲観的なので…

人々はあの面倒でややこしいゲーム性や虚構に入る装置装着すら面倒くさがって『コングレス未来学会議』のようにドラッグで手軽に別世界へ旅立って死の行進をする緩やかな滅びが一番…言い方は変だけど、リアリティがあると思ってるからさ。

ゲームって面倒くさいし、知的じゃなきゃできないのよ。はっきり言ってバリアフリーとは言いがたいと思う。オアシスをやらないひとがあの世界をかろうじて成立させてるんだろうけど、その様子も見たかったかも。警察官はオアシスやらないひとたちなのかな。

しかし、有り余る良さがあった、各キャラ良かった。エイチの正体に一番ヤラレタ、と思って感動したかも。はああ

2018.8.13.
改めて見ると、主人公のオタクっぷりがキッツイな!って。自宅のテレビで見るとゲームのムービーがずーっと続くようで、IMAXで見て良かった、全然印象が違う。
ヒロインとオタク知識で盛り上がるのオタクの夢が詰まりすぎよね、ゲームに興じる人々が滑稽に見えるように撮ってあって、重課金で人生破滅する様子を皮肉ってて、イタさを突きつけることで、目を覚ませ、オタクどもよ、現実を生きろ、って言ってる感じはした。そこも含めて面白いんだけどね。
IOIの研究チームが最高だった、ソレント関係なく、ハリデーオタクとしてゲームクリアを心待ちにする彼ら、最高だったねえ。エッグを抱えて涙するウェイドを目の当たりにして、手出しを止めるソレントにも味があって…そしてサイモン・ペッグへの信頼な…
るる

るる