Bobsan

アルタード・ステーツ/未知への挑戦のBobsanのレビュー・感想・評価

5.0
パディ・チャイエフスキーが自分のトリップ体験を元に書いた原作をケン・ラッセル監督が映画化したバッド・トリップ・ムービーですね。物語云々というよりは、そのトリップ感覚を楽しむ映画ですね。ケン・ラッセル監督はこの作品の為に自らもLSDを体験してバッド・トリップしてみたそうです。無茶しますね。
以前、Xに流れて来た動画で、薬物中毒患者が見る幻覚を映像化したものを見たのですが、悪夢とか地獄という言葉では言い表せないような本当に震えるような恐ろしい映像でした。あんなものを毎日のように見ていたらとても正気を保ってなどいられないだろうと思います。
映画は大変ドラッギーで観ていて目に楽しくディック・スミスの特殊メイクも素晴らしいのですが、ケン・ラッセル監督はこの映画の撮影中、矢鱈と素行が悪く(まあ、これは今回に限った事ではないにしろ)、チャイエフスキーとも確執を産み、おまけに映画は盛大にコケました。
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