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ベイビー・ドライバーのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

ベイビー・ドライバー(2017年製作の映画)
4.4
『BABY, on the BEAT!!』

この気持ちよさ❗️この快感‼️
音楽“のみで”ならまだ分かりますが、それを映画で伴わせるという形での、この音楽的快感...
これは遠慮がちに言って、“最高”という言葉を使わざるを得ません❗️いやホント、それ位素晴らしかったです😳✨

音 - on -
氷室京介さんが自らの楽曲を表すとき、ビート系と称する事があるのですが、そのビート系楽曲に乗せてのボーカルはまさにリスニングに快感が伴う類稀なるON感。そう、音でもありONでもある🎵ライブ活動を引退された事が本当に残念でなりませんが、これから先もまたその気持ちいいON感を求め、ボクは氷室さんのBEATを求める事でしょう。

韻 - in -
自己満足な楽しみのひとつに、レビューへのタイトリングがあります。学生時代バンドでボーカルをやらせていただいた事もあると思うのですが、歌における韻というものが好き。それは単に歌ってて気持ちいいというのと、リリックへの想いの丈を感じられるから。中でも日本語詞における韻のレベルを格段に上げたのは、キングギドラかなぁと思うのですが。でも遡ればそこはやはりボクの大好きなあのお方の存在に辿り着きましょう。そして、そのお方の題名の付け方がまた好きなポイントであります。

例えば...
初期
勝手にシンドバッド
気分しだいで責めないで
いとしのエリー
思い過ごしも恋のうち
C調言葉に御用心
涙のアベニュー
いなせなロコモーション
“勝手に”に対しての“シンドバッド”。その他の楽曲名も同様のリズムパターン。ある意味宮崎駿監督のタイトリングに通ずると思うのですが、このオン・ザ・リズムが気持ちいい。

そして、
そのタイトリングはより進化。
後期
あなただけを ~Summer Heartbreak~
愛の言霊 ~Spiritual Message~
01MESSENGER ~電子狂の詩~
LOVE AFFAIR ~秘密のデート~
イエローマン ~星の王子様~
この青い空、みどり ~BLUE IN GREEN~
涙の海で抱かれたい ~SEA OF LOVE~
言ってみれば“あなただけを”が“勝手に”のリズムにあたり、副題を入れての完成形。尚且つその副題が本題の補足であり、歌を拡げる役目を担う。桑田さんが創るこのタイトル構造におけるリズムパターンがホントに好きなんス😆🌟 だから、いつもレビューのタイトリングにおいてその真似事をしては、勝手にひとりで楽しんでいるというわけです。

そんなわけで随分と遠回りになってしまったのですが、この映画においては前述のビートであったり、韻であったり、リズムであったり。とにかくそんな風に、表(おもて)の“拍”をとる気持ちよさ、ノレるリズムパターンへの終始、それをもうほぼ全編に渡って貫いちゃったという、それはもうとんでもない事をやってのけてる‼️🤣 ただ、その気持ちよさ重視の構造故、主人公のキャラクターの深みがやや希薄だったり、ケヴィン・スペイシーが結局よく分からなかったりもします。あと、贅沢な願いではありますが、ここまで詰めたのであれば更に隙無く音とリズムで映画を詰めて欲しかった💨いや、これはホント贅沢な願いだとは思いますが💦

まぁでも、この映画においてはそんなこたぁ気にせず「とにかくモッシュして、ヘドバンして、ノッテりゃいい‼️」そういう事で“Alright!!”という事なんでしょう😜✌️✨
※あと、ジョン・ハム様がとにかくカッコよかった(’-’*)💕
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