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団地妻 白昼の不倫のimaponのレビュー・感想・評価

団地妻 白昼の不倫(1997年製作の映画)
4.7
1997年の作品か。団地妻、セレブじゃない一般庶民も妻を専業主婦にしておいてもどうにかなった最後の時代かな。
結婚8年子供無し、倦怠期の暇主婦・葉月蛍の憂鬱。淋しさの中ペーソスあるモノローグ。夫からつれなくされても健気で可愛い。ベッドで「気持ちいい」を連発して疎まれる。「つまんない、つまんない」と言いながら添い寝のベッドから落下しゴロゴロ。言ってらっしゃいのキスは無視され「離婚しようか」なんてキツい冗談言われる始末。
そんな亭主の本多菊雄はご近所でよく会う美貌の人妻・長曽我部蓉子の「おはようございます」に活力もらってる。
お隣りの沢田夏子は団地の壁の薄さと声のデカさ(ややハスキー)で夫婦ハッスル。葉月蛍が虚無に聞いてる。葉月と沢田仲良し二人で暇潰しボウリング。若い男・川瀬陽太にナンパされ。。

ピンク映画だからからみはバッチリあるし女優陣が魅力的でエロさも十分。しかし、これピンクにしては男女間の壁がしっかりあるのが珍しい。タイトルは一応不倫なんですけど。
葉月蛍は「頼まれたら断れない」ながらもいざとなると貞操守るし、本多菊雄は長曽我部蓉子(実は川瀬陽太の妻)と屋上で不倫雰囲気絶頂も「これからどうします?」「帰ります」「ですよね」で終わる。ちなみにこの亭主、若い頃は相当の浮気者だったという設定。
葉月が挿入未遂でラブホを出たとこに亭主の本多と鉢合わせ。
「お前、何してんだ」「…買い物、湯豆腐」の緩さが良い。
「私はやっぱり貴方が好きなの」
ラストのピンク的なからみ競演も皆さん元鞘の夫婦愛。そう、この人とのクソつまんないセックスこそが私の恋。

また長曽我部蓉子の出演作見れたのが嬉しい。もっと見たい。
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