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レディ・バードのCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

レディ・バード(2017年製作の映画)
2.0
【脚本が弱い】
日本公開6/1ですが一足早く観ました。

女優のグレタ・ガーウィグが初監督し、ゴールデングローブ賞で作品賞と女優賞を獲った作品。町山智浩の解説もノッていたので期待していたのだが、思いの外残念であった。

本作は、グレタ・ガーウィグの辛い大学受験時代を描いている。元々の脚本が6時間分あったのを90分にまとめている。

これがまずかった。彼女の思い出の選りすぐりを挿入していく短編集のような作りなのだが、エピソード同士のアンサンブルに乏しくただ並べているだけなので、短くも長い、楽しい青春だが辛い青春という彼女が本当に描きたいものが形になっていない。

確かに、破天荒でイタいレディ・バードの生き様は『フランシス・ハ』に通ずる面白さがある。カンニングシーン、授業中に爆弾発言するシーン、実にイタ面白い。

ただ、コントを並べるだけではそれはコントに過ぎない。やはり小さいエピソードのリエゾンがやがて大きなモザイクになって始めて、映画になる。

とはいえ、辛い大学受験をした人や親との仲が悪かった人には刺さる映画なのは間違いない。私の苦言なんか気にせず、是非劇場でウォッチしてみてください。

P.S.ティモシー・シャラメはイケメン♡
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