『凍てつく模倣』
この映画を観て思うは、かのジョン御大はやはり偉大であるという事と、あの頃の映画の雰囲気がやっぱ好きって事。序盤から繰り広げられる展開とクリーチャー造形は、どう見てもそのお方のSFホラーの模倣。そして、それがこの映画の良い所であり悪い所m(_ _)m
同じく“その映画”を参考にしたであろう『パラサイト·クリーチャーズ』は、設定など起点は同様ながらも、アイディアの面白さでオリジナリティを出せてました。その代わり、クリーチャーがショボかったけれど… で、こっちはというとCGに頼らないクリーチャー造形が見所！今どきこの「本当に作って動かしてます！」的なのは、なかなかお目にかかれませんからね(‘∀‘ )。あと、序盤のとある場面はなかなかのインパクト！だから、結構期待しちゃったのです。しかし、結局模倣の域を出る事は出来ず、ご本尊には到底及びませんでした。
ストーリー的にも惜しかった。せっかく「おぉっ！そう来ましたか！w(゜o゜)w」という展開があったにも関わらず、驚く程にそれをその後活かせない… 面白い要素があるにも関わらず、まとめきれなかった印象。勝手な想像ですが、〆切までがタイトで「ええ～い、もうこれでいいや！」って脚本草稿提出したらそれが通っちゃって、映画完成して観てみたら、後悔しきりみたいな…φｏ(＿＿*)そんな感じの雑味です(笑)
元の映画が好きならばこそ、その映画の模倣作というものに良い印象を抱くか、悪い印象を抱くかは人それぞれかなと思います。ただし、それにはやはり当然“出来”というものが影響するでしょうね。作品から感じられる“あの頃感”は嫌いじゃなかったです。ただ、あまりに模倣に終始している様に感じられ、良かった点を聞かれたら「それはCGに頼らないクリーチャーです！」で終わってしまいそう、そんな実に惜しい作品でございました。
ランス·ヘンリクセン年とったなぁ(*´-`)
