どんとこい侍

教祖誕生のどんとこい侍のネタバレレビュー・内容・結末

教祖誕生(1993年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

2024年4月、WOWOWで視聴。

ゆる~い詐欺的な宗教、の内部の話。表向きでは教祖が絶対的な信頼を得ている宗教なのに、実際は教祖など誰でもいい。マネージメントできる人が教祖を立てて、信者を管理して稼げれば。皮肉な話。
作中には本当に信じている人、力になりたい協力的な人、外からの見栄えを気にする人、組織の中で偉くなりたくて今日その真似事をする人、色んなキャラが出てくるがビートたけしさんだけはコメディの中でも冷静にシビアを貫いている。とにかく「より多くの人から金を得る」という意志を感じた。宗教団体が隠れ蓑なのは、恐らくヤクザよりも法に触れにくく、無課税対象でお布施がそのまま懐に入る仕組みで、社会の中にも溶け込みやすい存在であり、敵対心や嫌悪感が少なくどこかしらにコンプレックスや不安を抱えた一般人の心ならば手玉に取りやすいからだと思う。

きっとどこも実態は同じなんだろうな。信仰は洗脳であり人生とお金の搾取。無償の愛なんてないから見返りを求められる。普段優しくしてあげてるから選挙協力してね、今日はいいお話聞いたからこの数珠買おうね、みたいな。この映画が面白おかしく可愛く見えるほど、カルトが蔓延る現代になってしまったなぁ。政治に絡んで力を持たないで欲しい、無意識でも意識的でも無関係な人達の日常を奪とうとしている事がもうやばいと思う。

ちなみにうちは家族も私も宗教アレルギー笑