人間の複雑さを正直に描いた作品
とあるカフェで、自分の噂を耳にしたことが契機となり、"のぞき"という恥辱的な快楽の名前とはまり込んでいく自らの様子を克明に語ってゆく男性
邦題は「不愉快な話」にもかかわらず、自分はかなり共感した。いくら顔がタイプであったり、文化的価値観が合っていたとしても、女性のそれってかなり重要だとおもう。
女性のそれには、いろいろ表現されているものがあると思う
女性が男性のそれについて、どう思うのかも気になる。「なんか付いてるわ」くらいか、
世界では情報の画一化が進み、それを鵜呑みにし、人間の複雑さに蓋をして理解しようとしない風潮が強まっているように感じるが、
人間は、もっと複雑で、奇妙で不愉快で、美しい。
こういうタブーの話を、キモイの一言で終わらせるのではなく、その話を通して色々と語り合えている文化的教養のある環境が羨ましくも感じた。