1944年のニューヨーク。歌手を夢見るマダム・フローレンス(メリル・ストリープ)は致命的なほど音感に欠けていた。しかし、夫シンクレア(ヒュー・グラント)はマスコミと観客を買収して彼女のリサイタルを続けていた。やがて、彼女がカーネギーホールで歌う話が浮上する。
メリル・ストリープのド下手な歌の演技が上手すぎる!
情報が溢れる現代では、この隠蔽は難しいなと思いつつ、夢を諦めないパワーに勇気をもらった。
夫シンクレアの深い愛情はちょっと現実味がないほどだが、フローレンスの情熱とともに、実話ということに驚かされる。
そして、伴奏者マクムーンが最高だった。
始めは茶番劇に呆れてバカにしていた彼が、フローレンスの純粋さとシンクレアの情熱にほだされ変わっていく様子は、観ている自分とシンクロして共感できる。
演じるサイモン・ヘルバークのとぼけた演技が素晴らしい!
バスタブのポテトサラダには笑った。