地球にUFOと思しき物体が飛来、しかしそこから宇宙人が降りてくる訳でも兵器を使って侵略してくる訳でもなく、ただただ沈黙を保つのみ………果たして彼らの目的は何なのか、人類の｢言語｣という叡智を用いて解明していく、全く新しいスタイルのSF映画。
細長い灰色の楕円形、という無機質なデザインを持つ宇宙船と雄大な地球の美しい風景がこれまた合うのなんの。草原にポツンと浮かび上がる宇宙船は非常にアイコニックだ。そんでもって宇宙人のデザインも中々に歪で、所々印象に残るものとなっていた。
詳しくは語れないが、私は今作に対し｢とても優しいSF｣だと感じた。（地球は暴動やらで大変なことになっている為映画全体がそうとは決して言えないが）終盤にて明らかとなる宇宙人たちの目的然り、そっと包み込んでくれるような｢優しさ｣、そして逞しさを感じたのである。『宇宙戦争』や『インディペンデンス・デイ』を観た後だと、温度差で思いっきり火傷しそうではあるが。笑
