あまのうずめ

ジャック・リーチャー NEVER GO BACKのあまのうずめのレビュー・感想・評価

3.2
殴り合いが行われ4人を倒したジャック・リーチャーは駆け付けた保安官に第2級暴行罪で逮捕される。だがリーチャーの予言通り90秒後に憲兵隊のターナー少佐から電話が入り、保安官と倒れた4人は拉致と人身売買の罪で逮捕される。リーチャーはターナーとの食事の約束を果たしにD.C.へ会いに行くと、ターナーはスパイ容疑で逮捕され軍法会議待ちだと後任のモーガン大佐に言われる。


▶︎『アウトロー』の続編で、元憲兵隊少佐で今は流れ者のジャック・リーチャーが今作はスーザン・ターナーらと事件を解決して行く物語。前作の邦題の付け方をミスってしまった為、続編と気付かれ難い結果となっている。

事件のスケールは前作を凌ぎ、一匹狼でやって来たリーチャーが他人と協力せざるを得ない捜査が始まり、心当たりのない自分の娘を守ることも加わったことで、よりリーチャーの人物像に迫っているものの、前作より物足りない感じがして続編の難しさを認識させた。

それでも真相に近づく過程や、リーチャーらを阻む敵との攻防戦のゾクゾク感はあり、サスペンスとアクションの両方を楽しめるようになっていて、俳優トム・クルーズの存在感を存分に生かしている。

オバマのアフガン撤退の失策に触れるか触れないかのギリギリの線だったことや、音楽が地味ながらも効果的な役割を果たしていたことにも注目して鑑賞した。

WOWOWの『トム・クルーズ特集』にて鑑賞。