エイプリル

ジョン・ウィック:チャプター2のエイプリルのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

ストーリーは前作の方が好きでしたが相変わらずかっこいいアクション映画でした。
正直前半は結構既視感のあるシーンが多く、水戸黄門的というか、前作の擦り直しみたいな感じがあったんですが、街中でのバトルが中心になる後半からはかなり盛り上がりました。ニューヨークってあんなに殺し屋いるんだ。
特に噴水を挟んだ攻防はすごい良かったです。
前作は「追う側」だったジョンウィックが今回は「追われる側」になるのもなかなか面白いですし、カバーアクション・武器の持ち替えといったガンバトルで見たい場面を全部見せてくれるのも嬉しかったです。

七発しかない弾丸、一瞬で使い切った時は流石に笑いました。躊躇いがなさすぎる。一個100万の弾丸だ…みたいに言われてたのに…。
この時ジョンウィックも「え!?」みたいな顔してるのも良かった。その顔をしたいのは見てるこっちです。
「コンチネンタルで戦うなって言ったでしょ」みたいに怒られる二人も廊下走って怒られた小学生みたいで良かったし、時折ジョン・ウィック激推しおじさんがジョンの凄さについて語るのもなんか笑えました。
バトルは面白いんですが、にっこりなれるシーンも多いんですよね。

個人的にめちゃくちゃ良かったのは、武器やスーツを揃える準備パートです。ここで3軒の店に行くシーンをあえて細切れにしてそれを順番に見せてくれるんですが、普通に1軒ずつの準備シーンを見せられるとお使いシーンみたいになってしまうところを、編集の妙でそれを回避しつつもスタイリッシュでかっこいいシーンとして組み上げています。
ここはめちゃくちゃ映画力を感じて感嘆しました。

日常を取り戻すために戦ってるのに、戦えば戦うほど目的から遠ざかっていく感というか、後戻りできない感は前作よりもかなり上がっており、ラストの「続く!」的な終わり方も非常に示唆的です。
かっこよさに全振りしてるような映画なので、この勢いでどんどんカッコイイシーン作ってくれるといいな…という気持ちです。多分次作も見ると思います。
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