KITAYUMASSACRE

フッド:ザ・ビギニングのKITAYUMASSACREのレビュー・感想・評価

フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)
4.2
冒頭の十字軍とアラビア軍の戦闘シーンがまずとても素晴らしい。中世の戦争シーンを現代戦のようなドキュメンタリックなカメラワークで描くというのは初めて見た。もちろんそれはリアルではないのだが、今までの中世の戦争シーンの中でもトップクラスにリアリティを感じた。
また本作が素晴らしいのは悪役の存在だ。権力欲に溺れ、宗教と戦争を利用して民衆から税金と称して金を巻き上げるクソオブクソ。中盤の祝賀パーティもギンギラギンで欲に溺れた醜悪な権力者と金持ちばっかで最高。
そしてそんな悪役にベン・メンデルソーンはピッタリ。「ローグワン」といい「レディプレイヤー1」といい金と権力を持ったダサい悪党をやらせたらこの人の右に出るものはいない。
そんな悪役がいるからこそ、この映画は何としても倒さなければならないという動機付けがなされていて、とても面白く見れる。アクションシーンも時折フレッシュなものが見れたりして、娯楽映画としてとっても楽しめる一本。
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