KITAYUMASSACREさんの映画レビュー・感想・評価

KITAYUMASSACRE

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RRR(2022年製作の映画)

4.9

凄まじい面白さの映画....!!!
本作はSSラージャマウリの過去作同様、3時間全編にわたって荒唐無稽なド派手アクションが繰り広げられるが、決して雑ではない。
少年漫画(※偏見です)のように力技でごり
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NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

4.8

街中でカラスの雛を見つめてしまったせいで親鳥に頭上から襲われた時のような、嵐山モンキーパークでニホンザルと目が合ってブチ切れられた時のような、そんな恐怖を地獄の絶叫マシンに乗っているかの如く味合わせて>>続きを読む

プレデター:ザ・プレイ(2022年製作の映画)

4.5

ホラー映画に必要なものは恐怖だが、同時に物語としてそれを成立させるには恐怖と戦い、克服するプロセスが重要だ(その結果、恐怖に飲み込まれてしまったとしても)。
本作では見事に主人公が恐怖に対して克服する
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ブラック・フォン(2022年製作の映画)

5.0

今年公開の映画では間違いなくトップクラスの作品。
子供を狙う連続殺人犯に囚われた主人公が幽霊の助けを借りながらいかに脱出するか
というシンプルなルールのサスペンス・ホラー映画だが、そのルールの上で行わ
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蛇の道(1998年製作の映画)

4.5

笑えるシーンあり、銃撃戦あり、でもラストは尋常じゃなく怖い映画。
序盤、自分の娘を強姦し殺害した(であろう)ヤクザを誘拐してきて、拷問するという展開から始まるのだが、どこか間が抜けていて、不穏な雰囲気
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THE BATMAN-ザ・バットマンー(2022年製作の映画)

2.8

今までのどのバットマン映画よりもリアリティがありつつ、ちゃんとゴッサムシティを描いていて、コミックと実写映画のバランス取りが非常にうまいと思った。
しかしながらこの映画は推進力に欠けると思う。推進力と
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アンチャーテッド(2022年製作の映画)

3.5

アクションは楽しいけど、冒険活劇としてはイマイチ。
冒険活劇映画といえば、真っ先に思い浮かぶのは「インディ・ジョーンズ」シリーズだ。「インディ・ジョーンズ」を面白くしているのはユーモアやアクションに加
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ハロウィン KILLS(2021年製作の映画)

4.0

前作はハロウィン1作目に対するリスペクトだけは伝わってきたものの個人的には正直盛り上がりに欠ける作品だった。
その前作のせいで今作にもあまり期待していなかったのだが、町総出で人がバンバン死ぬとの情報を
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ジャングル・クルーズ(2020年製作の映画)

4.0

序盤については文句なしに最高。おどろおどろしいジャングル!次々と展開されるアクション!潜水艦!とものすごいテンポで繰り広げられるパルプ雑誌的なスペクタクルに口あんぐり。
中盤以降はファンタジーが強すぎ
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トゥモロー・ウォー(2021年製作の映画)

4.5

本作の一番ダメな点はタイトルとパッケージだと思う。二番煎じ感が凄いし、全く面白そうに見えない。クリスプラット主演の文字がなければアルバトロスのビデオスルー作品だと思ったかもしれない。
そんでもって本作
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ゴジラvsコング(2021年製作の映画)

3.5

とにかくバトルシーンだけに全力投球した結果、バトル以外の全てが物凄くおざなり。マイケルベイの映画みたいにバトルだけが延々と続く気の狂った構成だったらまだ良かったものの、バトル以外も結構長いので途中強烈>>続きを読む

フラッド(1998年製作の映画)

4.8

ユーネクストのトップにあったから何気なく見たが、ディザスターとアクションを組み合わせた作品の中ではトップクラスの面白さ。
本作の面白さは何よりツイストの効いた脚本だ。レビューの中には注意喚起なしにネタ
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アウトポスト(2020年製作の映画)

4.5

四方八方を山に囲まれ、常に四面楚歌状態の過酷なキーティング基地での兵士たちの生活を描いた戦争映画。過酷な戦場だからこそ生まれる友情やユーモア、そして大迫力の戦闘シーンなど戦争映画として必要なものは全て>>続きを読む

シン・エヴァンゲリオン劇場版(2020年製作の映画)

4.0

良いところもそうじゃないところも色々言いたくなる作品だけど何言ってもネタバレになっちゃうから何も言えねぇ。
1つだけ文句をつけるとしたら、アクションシーンはもっと練ってほしかった。そりゃメッチャ爆発し
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レイダース 失われたアーク《聖櫃》4DX(1981年製作の映画)

5.0

やっぱスピルバーグの映画はそもそもライド感があって4DXが超合う。
あらためて映画館で鑑賞して、映画としてはこの1作目がいちばんよく出来ている(1番好きなのは「魔宮の伝説」だけど)。
例えば伏線回収に
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ガンズ・アキンボ(2019年製作の映画)

4.0

現代版「バトルランナー」。「バトルランナー」と違うのは、殺人ゲームに参加させられるのがシュワルツェネッガーではなく、銃を撃ったこともない一般人のダニエル・ラドクリフということだ。
本作が良いのは、「デ
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フッド:ザ・ビギニング(2018年製作の映画)

4.2

冒頭の十字軍とアラビア軍の戦闘シーンがまずとても素晴らしい。中世の戦争シーンを現代戦のようなドキュメンタリックなカメラワークで描くというのは初めて見た。もちろんそれはリアルではないのだが、今までの中世>>続きを読む

ソウルフル・ワールド(2020年製作の映画)

4.5

「今ここにあるありのままの世界を味わおう」というメッセージは非常にありふれていて、かなり工夫して描かないと薄っぺらく感じてしまうテーマでもある。
本作は「今ここ」に対立する概念として、「夢や目標」を打
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新感染半島 ファイナル・ステージ(2020年製作の映画)

2.3

冒頭の船のシークエンスまではとても良かったが、ゾンビパニックが蔓延して荒廃した韓国の場面からは非常にヘタだと思った。
この映画には監督のビジョンを再現するために大規模なCGが使われているが、それが映画
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ワンダーウーマン 1984(2020年製作の映画)

2.0

映画というのは1シーン1カットが必然性を持って繋がっていなければならないメディアだ。もしも必然性のないカットを1つでも入れようものなら、観客は異物を飲み込まされたような気分になるだろう。
しかし映画以
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バクラウ 地図から消された村(2019年製作の映画)

3.5

とてもよく出来た映画だが、正直言って自分には長すぎた。90分ぐらいの映画ならばもっと面白がっていたと思う。
この映画のプロット自体は非常にスタンダードなジャンル映画だが、その描き方は非常に変則的だ。ス
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バトルランナー(1987年製作の映画)

4.5

嘘ばっかつくインチキな政府が国民の視線を避けようとして罪人を吊し上げるエンターテイメント番組を流している...というディストピア世界を舞台にしたシュワルツネッガー主演のアクション映画。
死のゲームに参
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デッドフォール(1989年製作の映画)

4.5

最高の80年代アクション映画!スタローンとカート・ラッセルのバディ物というだけでもう無条件で100点は出ているのだが、それに加えて子気味良い冗談の掛け合いとか、色んな装備を搭載したバカ車(これが出てく>>続きを読む

ザ・ハント(2020年製作の映画)

4.5

この映画を見る時は一旦右翼が正しいとか、リベラルが正しいとかは脇に置いておかないとマトモに鑑賞することは出来ない。この映画の脚本家が過去に脚本を書いた「プロメテウス」がそうだったように、本作も全方位的>>続きを読む

デビッド・クローネンバーグのシーバース(1975年製作の映画)

4.5

クローネンバーグの映画においてセックスというものは肉と肉がぶつかり合う事だ。だからそれは常にグロテスクであり、時にそれは異常な暴力性として発露することもある。
本作はホラー映画のようでいてかなりコメデ
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続·ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画(2020年製作の映画)

5.0

とにかく下品で下劣で不謹慎だが、ボラットの魅力はそれが現実世界の映し鏡となっているところだ。
この映画を見て僕も他の人も不謹慎すぎてゲラゲラ笑うだろうが、しかしながらその不謹慎さは我々が抱えている問題
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スピード(1994年製作の映画)

4.5

最もよくできたハリウッド超大作の1つ。やはり映画というものは能動的にストップすることができないメディアであり、その特性に従って作られた映画は面白い。
本作はエレベーター、バス、電車という乗り物が制御不
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羅小黒戦記 ぼくが選ぶ未来(2019年製作の映画)

4.8

日本のバトル漫画やジブリ作品、またアメコミの影響(特にXメン)を強く感じるが正直それらの要素をとてつもない情熱と努力で取り入れた結果、オリジナルをはるかに超える凄まじいものが出来上がってしまったという>>続きを読む

REVENGE リベンジ(2017年製作の映画)

4.5

最高。超カッコいいバイオレンスアクション。
男の嫌なところを全部詰め込んだような気持ち悪いおっさんにレイプされ、しかもそれを隠蔽する為に殺された(でも驚異的な生命力で生き延びた)主人公が男どもを血祭り
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ヒットマン: エージェント47(2015年製作の映画)

4.0

派手なアクション、それなりに知られている俳優、などなどかなり金をかけているはずなのに、なぜこんなに安っぽく見えるんだろうか。しかし、つまらないというわけではなく映像にケレン味があってバカバカしくて心地>>続きを読む

ホワイトハウス・ダウン(2013年製作の映画)

4.5

ダイハードフォロワーは数あれど、正直この映画はダイハード一作目と同じか、それ以上に良く出来ている(もちろんダイハードが残した偉大な功績はどんな映画にも塗り替えることはできないが)。
『ダイハード』が最
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マティアス&マキシム(2019年製作の映画)

4.5

素晴らしい恋愛映画。恋は天国であるからこそ、地獄でもある。本作は決してキラキラした恋愛映画ではないが、それでもこの映画の中には恋の幸福さ、その爽やかさが含まれている。
見ているこっちもマットの目線を通
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TENET テネット(2020年製作の映画)

3.8

もうまず最初の設定の説明の場面のアホアホしさに感動。なに時間が逆行って。理屈で理解しようとしても全くもって理解できなくて爆笑。とにかく金だけバカみたいにかけたオモシロ映像の連続で、マイケルベイみを感じ>>続きを読む

キング・オブ・コメディ(1983年製作の映画)

5.0

本作の主人公ルパートパプキンは明らかに間違っている。人に迷惑をかけるし、自分を誇大に見せようとウソをつくし、いくつもの犯罪を犯す。見ている我々は彼の姿が非常に愚かに見えることだろう(「人生の意味」を追>>続きを読む

ニンゲン合格(1999年製作の映画)

4.5

本作の主人公、吉井豊は非常に空虚な人間だ。10年間昏睡状態に陥っていたため、自分が周りにとって何者かが分からない。そして何をすべきかも分かっていない。昏睡していた豊だけではなく、周りの人間たちも確かに>>続きを読む

2分の1の魔法(2020年製作の映画)

4.0

不幸な状況にある人が幸福になる映画を作るのは簡単だが、自分の幸福に気づけなかった人がそれに気づいて幸福になる映画というのはとても作るのが難しい。なぜなら映画は主人公の心の動きを心情吐露ではなく、映像的>>続きを読む

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