舞台はコーヒー農家の国、グアテマラ。
(※メキシコのすぐ下!スペイン語圏)
自然に囲まれ、火山の麓で伝統的な暮らしを続けるマヤ人たち。
生活は貧しい。彼らはマヤ語しか喋れない。
主人公のマリヤは両親とこの地で暮らす。
貧困、結婚や妊娠、人身売買、と扱われるテーマ自体は息苦しい。
だけど目をそらすことができないのは、日本で生きる自分たちも経験する感情や、人間の生活そのものがそこに描かれているからだろう。
彩られた伝統衣装はそれらを象徴するように染められていて、美しい。
そこにあるのは人間の生き様と愛だった。
俳優すごく良い。
マリヤも、その母親も、とても良い味を出していた。
いろんなことが起こる。
その時々のマリヤの感情は、彼女の目で語られる。
何があっても娘を責めず、守ろうとする両親の姿は心に刺さった。
私たちにの理解に及ばない貧困の形が、上手く描かれている。
そういう地では特に、女性は生きづらい。