SaoriNishizawa

リップヴァンウィンクルの花嫁のSaoriNishizawaのレビュー・感想・評価

4.5
『優しさに対価なんていらない』
それぞれの“自分”を見つける映画。


優しさや愛はお金では買えないし、
目の前の人に愛されるありのままの自分を許せたら対価なんて払わなくていい。
そんなメッセージを感じた。

人の優しさには対価を払わないと、
私には耐えられない…というある人物の台詞。
ものすごく共感して、あの台詞話してる時、なんなんだこの台詞は…!!!!
と衝撃を受けた。
「私なんて〜」って思わなくていいんだと。


岩井俊二監督は手にこだわっていたようで。
冒頭の主人公が、ポストの📮横でなんとなく手を振っていた(意思がなかった)のが、
最高トラックの綾野剛を見送る時は、
大きく、力強く手を振っていた。
見えない指輪💍をはめながら。

主人公もましろさんも“自分”を手に入れた。
それぞれが“自分”を見つけ手に入れる映画なんだと思う。


見終わってからずっしりきてしまい、
解釈もすごく考えさせられて、
レビュー書くのに1週間以上経ってしまった。
今の私には岩井俊二監督のメッセージはこうじゃないかなと思っています。
SaoriNishizawa

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