sanjuro

リップヴァンウィンクルの花嫁のsanjuroのレビュー・感想・評価

3.9
切なく、印象深い映画。前半は、登場人物が嫌な奴や変な奴ばっかで、主人公も覇気がなさ過ぎてあまり入り込めず、駄作の予感がしたけど、後半から主人公の人生がガラッと動き出して面白くなった。真白役の女優が、色気とバイタリティと儚さと危うさを兼ね備えた雰囲気を持っていて、知らない女優だったので本物のAV女優なんじゃないかと思ったくらい只ならぬ雰囲気が出てた。けどシンガーソングライターや作家でマルチに活動してる方だったんですね。
綾野剛が演じる安室が、何を目的に動いているのかよく分からない。全てをビジネスと捉えてシビアに動いているようにしか見えなかったけど、だとすると最後のシーンで号泣したのが分からなかった。あれもビジネス上の演技なのか、最後の最後で堪え切れずに感情をむき出しにしたのか。
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