このレビューはネタバレを含みます
わお。
働く大人の男ってかっこいい。その対極にいる働かないヘンテコなぼくのおじさんはかっこよくないけど、どこか憎めない魅力のある人間として描かれている。
てっきりクズな居候おじさん(松田龍平)を愛でるだけの映画かと思っていたが、周りのキャストも結構いい味出している。主人公は飽く迄も「おじさん」ではなく「ぼく」であるが、「ぼく」の演技がうまいのは好感。
観た後はハワイに行きたくなった。
ハワイの知識がモヤモヤさまぁ~ず2くらいしか無いんだけど、見覚えのあるところがそれなりに出てきて笑った。
ハワイを目指す目的は恋心のようなものなんだけど、おじさんがまともじゃないから恋愛映画として観るにはユーモラスだし家族で観ても楽しめるだろう。ただ、ファミリー向け映画として薦めるにはマリファナの売人の描写が少しブラックか。
哲学の非常勤講師とはいえ、哲学の話がカントくらいしか出てこなかった点は少し残念。
しかし、まあ、Es ist gut. なのである。