たか

エンロン 巨大企業はいかにして崩壊したのか?のたかのレビュー・感想・評価

3.0
 目を離す事もできないくらい、情報量が多く、展開の速い映画だった。エンロンが成長し、そして崩壊していく過程を描いたドキュメンタリーだが、崩壊する前から、崩壊する要素は存在していた。それを簡単に言うと“不誠実さ”である。
 やっぱりビジネスは誠実であり、原理原則に従わないと、成功はしない。不誠実な気持ちで富を得たとしても、心の中の罪悪感と一生闘わなければならない。その闘いに耐えられずに、命を絶つ事もある。
 内容的に、会計関係に明るくないと、ちょっと完全消化するのは難しいと思う。ただ教訓を得る事はできる。教訓とは、やはり“誠実であれ”って事に限るだろう。
 世の中、レベルの差はあれ、大手を始め、不誠実な企業は多いと感じている。それを、社会の仕組み上、市民が知る事、感じる事は難しいのも現実である。市民が、全ての分野においての専門知識を得るのは、不可能である。だからこそ、企業は、誠実であらねばならないはずなのに...。
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