ゴン吉

トラック野郎 度胸一番星のゴン吉のレビュー・感想・評価

トラック野郎 度胸一番星(1977年製作の映画)
4.1
長距離トラックの運転手がさまなまなトラブルに巻き込まれながらも難題を切り抜けていくコメディ作品“トラック野郎”シリーズ五作目。
菅原文太が主演、愛川欽也と千葉真一らが共演、片平なぎさがマドンナを務める。ゲストの八代亜紀が演歌を熱唱する。
新潟、佐渡、金沢が舞台。  

”一番星の桃次郎”(菅原文太)と”やもめのジョナサン”(愛川欽也)のトラック野郎コンビが捲き起こす珍事件と恋を描いた昭和テイストの喜劇です。
「せまい日本そんなに急いでどこへ行く」 
トラック運送の運転手である桃次郎とジョナサンは、新潟に向う途中、幽霊の名所・曽地峠で、用をたすため小休止。
桃次郎は霧の中で白装束の美しい女性と出会い、彼女は「サドで」と言葉を残し消えていった。
その後、二人は新潟の越後獅子ドライブインでタンクローリー車の“ジョーズ”と出くわす。
新潟に着いた桃次郎は、曽地峠の女性の言葉にひかれて佐渡に行くため、佐渡の西三川小学校笹川分校へのエレクトーンの運送を請け負う。
分校では曽地峠で出会った幽霊そっくりの女教師の乙羽水名子(片平なぎさ)が教鞭を取っていた。
桃次郎は彼女の気を引こうと奮闘し、ついに結婚のプロポーズをするが……  

菅原文太主演の「トラック野郎」は、昭和時代の人気シリーズ。
ユーモアあり、漢気あり、恋ありで、観ていて楽しい作品です。
トラック作品ならではのジューズ軍団との大型トラックバトルが繰り広げられます。
八代亜紀の演歌”恋歌”の熱唱も満喫できます。
桃次郎と女教師の二転三転する恋の行方に注目です。
そしてシリーズ唯一のまさかの衝撃の結末!
トラック野郎ならではの、両津港、佐渡のたらい船、佐渡の金山、春日崎、尖閣湾、金沢城、兼六園をめぐり、白根大凧祭りや新潟祭りなどの観光気分も味わえます。
クライマックスは金沢中央卸市場から新潟魚市場への3000万円のブリの制限速度オーバー・積載量オーバーでの超特急運送。
トラック仲間の無線情報により、警察の検問をかいくぐり、裏道を疾走する。
普段はいがみ合ってもいざという時のトラック仲間の友情が熱いです!
「荒海や佐渡によこたふ 貴乃花」

2022.6 地上波・東京MXTVで鑑賞
ゴン吉

ゴン吉