ブラウンソースハンバーグ師匠

天国はまだ遠いのブラウンソースハンバーグ師匠のレビュー・感想・評価

天国はまだ遠い(2015年製作の映画)
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監督作の中でも珍しく、分かりやすいフィクションが放り込まれています。
この映画は、男主人公に女の子の霊が取り憑くという、一見ラブコメみたいな設定です。
むしろ、このチープさが「リアル」を獲得するまでのレンジに一役買っている印象を受けました。

女の子の妹に、姉の霊が取り憑いていると証明するシーンで、妹がそれを事実と思ってしまったのと同時に、俳優の演技でチープな設定に真実味を与え、視聴者の心を揺さぶらんとする監督の手腕は見事です。

短編で内容もシンプルなので、監督の演技に対する姿勢がとても分かりやすく伝わる映画です。
ちなみに、この映画の教訓は、自分の生年月日だけはしっかり覚えておけということです。