ハッピーアワー撮影時に資金不足となり、クラウドファンディングの高額出資者への御礼として制作された作品。
短編ながらも、濱口監督らしい仕上がりとなっている。人と人との関わり、声、表情を丁寧に切り取る。
良くある”イタコもの”かもしれないが、嫌らしさは感じない。むしろ、観ている我々もぐっと引き込まれる。
最後の雨降る街を歩くシーンが秀逸。
「好きだ」と呟く彼の姿。「どうして今なの?」と聞く彼女。
本当の愛は、生死に関係ないのかもしれない。見えるものと、見えないもの、これの境界線って何だろう?
すごく心温まる作品。