オーウェン

シング・ストリート 未来へのうたのオーウェンのレビュー・感想・評価

4.3
時代は1985年のダブリン。
不仲な親と次男を馬鹿にする兄のブレンダンと弟のコナー。
現状を逃れるようにコナーはポップ音楽にのめり込んでいき、ラフィーナに一目ぼれしたためMV制作をするから彼女を誘おうとする。

「ONCE~」や「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督の音楽ドラマ。
音楽センスをとにかく感じさせる演出は確かなものが有る。
今回は素人の為バンドメンバーの集めだったり、身近なものからMV制作やデモテープ作りに至る過程。

そして影響を受けるのがデュラン・デュランやザ・キュアー、ザ・クラッシュ等々。
だから自然に作られる曲もポップになるのは当然。

そしてバンドとして大成するのかと思いきや、重要だったのは兄の存在。
不仲な親に心を痛めるが、その心情を知っている弟を最後には笑顔で送り出すシーンは胸を打つ。

ところで80年代のダブリンが舞台なのにU2を出さなかったのはなぜ?
オーウェン

オーウェン