たむランボー怒りの脱出

赤い夜のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

赤い夜(1974年製作の映画)
3.5
中原昌也への白紙委任状、ジョルジュ・フランジュ『赤い夜』。善人の馬鹿と悪人の馬鹿が繰り広げるドタバタ活劇なのだが、馬鹿さ度合いが増せば増すほど何か真剣さのようなものが露呈してくるな…と思っていたら、トークショーでクリス・フジワラが「連続活劇時代の荒唐無稽さが滑稽ではなくあくまでもシリアスなものとして受容されていたそれが60年以上経った現代(74年)でも通用するのかというジョルジュ・フランジュの実験としての作品」云々の話が面白かった。何かずっと真剣にやってる。決してキッチュとしてやってるわけではないという。