こぅ

ニードフル・シングスのこぅのレビュー・感想・評価

ニードフル・シングス(1993年製作の映画)
4.0
'22秋のホラー/ミステリー祭①

久々の再(DVDでは初)鑑賞。 

映画数珠繋ぎ①/③

S・キング原作映画化の隠れた成功作⁈で、フレイザー・ヘストン監督*による、【ホラー・サスペンス】。


渋オジ悪魔がいたって良いじゃない‼︎

グロ系悪魔ホラー好きには不向き作品‼︎


ある秋の終わり、平穏な田舎町、キャッスル・ロック*にリーランド(マックス・フォン・獅童*)と名乗る老人が[ニードフル・シングス]という骨董屋を開店。
新聞には「目を疑う品揃え、新しいタイプの店」という風変わりな広告が。
興味を持った人達が店を訪れる度、奇妙な出来事が起こるようになる、、
リーランドは客の欲しいものと“悪戯”とを取引きしていたのだ。
やがて…。


リーランドは、見た目普通の老紳士ながら悪魔だ。
いかにもな派手な悪魔ヴィジュアルは登場させず、憎しみ合い、殺し合う、混乱する人間をゆっくりと徐々に見せていくと同時に人間の歪み=戦争の愚かさを浮き彫りにする地味ホラー。

ネティ(アマンダ・プラマー)とウィルマ(ヴァルティ・ブロムフィールド)による、おばちゃん同士の 血みどろキャットファイト は中々の見どころ。

リーランドは、日本アニメでいう【喪◯福◯】みたいなキャラだ。
商品に触れると何やら電気(洗脳)が走るのも似ている。
人間の弱み(欲望)につけ込む、正しく悪魔なのだ。
「お代は一切頂きません」って訳では無いが、かなり親切価格、でも宿題付き。
近作では、【ザ・プレ◯ス 運命の交◯点】に近いかもしれない。

保安官アラン(エド・ハリス)のフィアンセ、ポリー(ボニー・べデリア*)の関節炎が消えるネックレスのお代が20$とSEX(エロ)というのは、いかにも人間的で、その人間臭さに親近感。

クライマックスもありきたりな所謂、【悪魔祓い】何て出て来ない。

公開◯◯みたいに悪魔を追い込んで行くのだ。
保安官の熱弁でスカッ!とするところ。

クライマックス含め、実はエドよりも熱演していた⁈のは、バスター役の故J・T・ウォルシュ。


ラスト、クラシックベンツで、、は、カッコ良くさえ見えてくる。

時代か?【CGじゃない爆破】はやっぱり良いな〜。


*注記
*監督は、チャールトン・ヘストンの息子。

*お馴染み、【キャッスルロック】とは、S・キングが創造したアメリカ合衆国メイン州に位置する架空の街。

*【ダイ・ハード】のボニー・べデリア(45)が、セクスィ。

*【エクソシスト】の神父、マックス・フォン・獅童って、身長193㌢もあったとは!
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