パターソンに住むパターソンの一週間の日常を切り取っただけの物語。
朝の日差しに目が覚めて、職場に赴き、同僚の愚痴を聞いて1日バスを走らせる。帰ったら犬の散歩がてらに行きつけのバーに行って、ビールを一杯引っ掛けて帰る。そして、いつも犬に傾けられたポストを直し、妻が眠るベッドに潜り込む。この繰り返し。
特に内容とかないんやけど、それが良い。
ダラダラと続く変わり映えのない日々、そんなルーティン化した安定感の中に、ささやかな彩りが添えられて。
何してるか全く分からない、わがままで、教養もないけど、女の子らしいローラと過ごす日々は変わり映えしない日々に刺激をもたらしてくれる。
それでも安定したこの日常はたまらなく愛しい。俺は飽き性やからルーティンとかないし、違う毎日を過ごす安定とはかけ離れた人間やから、同じ高度で毎日同じパフォーマンスを発揮できる安定した人間に尊敬の念を覚える。
俺も仕事終わって首都高上がって何周かして帰るって言うルーティンを作り上げたいな。
相変わらずジム・ジャームッシュは何気ない日常を切り取るのが上手い。日常なのにオシャレに撮るし、何より今作は寝室のシアンと白の二色基調の色彩が美しすぎる。
4日目のバスの女の子可愛すぎん?
何回寝落ちしたかわからんけど、ようやっと見れた。