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遠い日のゆくえのpalindromeのネタバレレビュー・内容・結末

遠い日のゆくえ(2011年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

お世辞にも全体的に若手役者の演技力の低さが気になりましたが、ことタカシくんに限ってはむしろ拙い感じが役柄にあってたので結果オーライです。

遺品を頼りに断片を繋ぎ合わせていくように故人の人生を追いかけていく中盤以降の演出は良かった点。

結末だけ見れば孤独で可哀想な人生の終わり方。そんな故人が生前何を思い生きたのか、残された人は何を彼女に思うのか、そんなことを考えながら、同時に人が生き死にすることの意味を追いかけていく主人公に感情移入することができました。

ただ、その間、無鉄砲に故人の故郷に乗り込んだ主人公に見返りもなく足役を買って出る菊池亜希子(役名忘れた)が良い子すぎてほんわかしてしかたなかった。。。

一方、物語のクライマックス、こじつけたような因縁の展開に着地したのは正直マイナスです。人一人の一生や、残された人々がそれをどう受け止めるかを丁寧に描写してくれればそれでよかった。運命的な展開は求めていません。

最後の締めくくり、「一生を生きることは素晴らしい」。この映画に相応しい言葉でした。
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