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銀河鉄道999 エターナル・ファンタジーのslowのレビュー・感想・評価

4.2
「さよなら。お体を大切に!
 そして、そして…
──“未来をよろしく”。」

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TVシリーズのその後を描いた新章。
プロローグの位置にあたる作品。

手描きのアニメーションが最高潮だった時期に制作された為、絵がめちゃくちゃ美麗すぎて目が離せない。
メーテルが今まで一番綺麗で見惚れるほどめちゃくちゃ美しい。
鉄郎の新しい相棒・猫のミーくんがくそかわいかった。怒るとブサイクになるところも含めてたまらなく愛おしい。

矢継ぎ早に色んな出来事やハプニングが起こるので、まったく退屈しなかった。
というのもこれ時間がたったの54分しかない。

尺の都合なのか、鉄郎を地球で助けてた女性との関わりも省略してるため、その後の感動的なフラッシュバックに彼女が出てきても泣けないし、クライマックスも呆気ない幕切れで拍子抜けな気持ちもあるけれど、しかし、一対一の銃の撃ち合いシーンがヌルヌル動いてたまらなくカッコよかったし拍手喝采したくなるほど気持ちよかった。

アニメーションで評価するとぶっちぎりの5点満点。
…ただし、あくまで今作は新章のプロローグに過ぎないのでスッキリせず。
続編も大人の事情で打ち切りになったままなのが残念。
声優が存命のうちに作ってもらいたいけど難しいのかな…?

でも、逆に考えると…
鉄郎とメーテルの旅物語は永遠に終わることなく、鉄郎は続編が出来るまで若者のままで在り続ける。
そう思うと、サブタイトルがお洒落でエモいなって感じた。
これが“98”年に制作された事も含めて。
これからも999の物語はずっと“未完成”のままのほうが良いのかもしれない。
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