監督著の書籍『フェイクドキュメンタリーの教科書』のオマケＤＶＤで、フェイクドキュメンタリの本編１本（17分）とメイキング（撮影編20分・編集編10分）という構成。どちらかとゆーと書籍で披露した監督のフェイクドキュメンタリ製作テクニックの実践編、という趣きが強いものの、１本の短編映画としても十分に面白く観れるクオリティでもある。何より、脚本執筆開始～撮了まで９時間とゆーのも確かにスゴいですよね。書籍自体も含めて、このジャンルに興味がある方（観るダケの人も、撮りたい人も）にはとてもオススメ（今更ながら）。
上記のとおり、ゆーて書籍ありきの作品なので本編単独で観るのはソコまでオススメ出来ないトコロではある。特に、ワンカットに見せかける為の撮影・編集のテクニックの実践部分（完成映像としても、メイキングの編集編にしても）が一番の含蓄深い見ドコロかな…とは思いますね。その他、諸々の細かいテクニックに関しても（その辺の素人でも容易に真似できるテクとして）紹介されているのは大いに参考になるかと。書籍自体に関しても、コレも素人にもごく分かり易い言葉遣いやレベル感で全体として記載されていながらも、監督のこだわり・ポリシーに係る部分とて惜しげも無く大いに散りばめつつ筆が進んでゆくので、所ドコロで実にハッとさせられるのですよね。重ねて、一読一見の価値は確実に備えているコンテンツだと思います。諸々ひっくるめてのこの評点で。
