とんちゃん

透明人間のとんちゃんのレビュー・感想・評価

透明人間(2019年製作の映画)
3.8
「SAW」「アップグレード」のリーワネル監督によるスリラー作品。
主演エリザベスモス
プロデューサーのジェイソンプラムが「マッドメン」の大ファンで、ペギー役を演じたエリザベスモスを気に入り起用。

HGウェルズ原作の初代「透明人間」のリメイク。そのまま同じ邦題にしたくなるのは解らないでも無いけど
ストレート過ぎるのか何故かコミカルに聞こえる。でも全くコミカルな描写は無く初っ端から恐怖が始まる。

恋人がDV男で命からがら逃げたセシリア。しかしDVによるストレスで適応障害となり外に出られない。
何とか回復し始めた矢先、DV男が亡くなり遺産の一部をセシリアに譲り受ける事になる。
しかしそこから何か見えないものの存在を感じる様になる。
エリザベスモスの迫真の演技に見入ってしまったけど、ただ物理的に襲ってくる恐怖だけでは無く
大切な人を引き離したり知らない間に自分を陥れていく恐怖もおぞましく見えた。
怖い


ところで透明人間ってモンスターなん?
今回の透明人間は隠れ蓑を使い姿を眩ます天狗に似ている。
吸血鬼、オオカミ男、ハエ男
などは誰もなりたいと思わないけど
透明人間になりたい人は結構多いでしょう。
なりたい者ランキング上位に入るよね。


そう
スピンオフや同じリーワネル×エリザベスモスで続編もあるらしい、気になるね








ネタバレ



いくら何でも逃げた恋人を探し出す為の方法が自ら死んだ事にするなんて無理矢理感あるよね。
けれど隠れている相手を炙り出すには理にかなっている感じがする。
遺産名目だと必ず連絡が行くからね。
また死んだ事で安堵したせいか弁護士と言えどその身内に連絡先を教えてしまっている位。


目の前にあり得ない動きを目の当たりにした時、自分ならポルターガイストなど霊的な方をイメージしてしまう。
さすがに透明人間の仕業だななどとは思わないよ。
なんて無理な発想なのだろうと思ったけど、
DV男は光学でその分野を研究している第一人者。その事を知っているセシリアならではの発想だったのね。納得