お洒落な年老いた元気なパリジェンヌの話かと思ったら、重い尊厳死の話。92歳のマドレーヌ。かつては助産婦として活躍し、今は子供や孫にも恵まれ、ひとり穏やかな老後を過ごしている。
まだまだ元気そうだけど、少しずつできなくなることが増えている。
92歳の誕生日、皆に迷惑をかける前に、自らの手で人生を終えたいと決意を語る。絶対反対の家族たちとのやりとりは複雑。
おしゃれなパリジェンヌは歳を取っても素敵。自分の好きな物に囲まれて自宅で死にたい気持ちはよくわかる。家族も真剣に母を思っている。
優しいヘルパーさんが、尊厳死は家族に話さずに一人で実行するべき、と言う。そう、こういう話でいつも思うのは、積極的尊厳死には家族を巻き込まないでほしい。
明らかに死に向かっている時に、積極的な治療を行わないということはできる。まだしっかりしていて自分でやりたいことをやることができている。
日本とフランスでの感性の違いもあるのだろうな。
近くには尊厳死可能な国もあるわけだし。
でも積極的に死に向かって何かするなら一人で自分の人生に責任を持って！
家族を自殺幇助に巻き込むようなことは絶対しないでほしい。
