こばまさ

ヒマラヤ 地上8,000メートルの絆のこばまさのレビュー・感想・評価

3.9
一度韓国映画観を出すと止まらない、アニョハセヨこば韓です。
本作はかなり前から温めており、寒い時期になったら観ようと思いながらなかなか寒くならないのでもう観ます。
それでは、エアコンの設定温度を-30°にして行ってみよう。


-登山家のオム・ホンギル(ファン・ジョンミン)は足の怪我から登山家を惜しくも引退。
ある日、数々の登頂を共にした同じチームの最愛の後輩が、エベレスト下山中に遭難死した事を知る。
そこは人間が存在できない【デスゾーン】と呼ばれる地上8750mの地。
誰もが遺体回収を諦める中、ホンギルはかつての仲間たちを集め“ヒューマン遠征隊”を結成する。
遭難した仲間の遺体を回収するという、栄光も名誉も命の保証もない、山岳史上最も過酷で危険な捜索が今はじまる-

“命を懸けた77日間の捜索、それは友との絆を繋ぐため”


…こりゃダメじゃ。
これ観て泣かんヤツはおらん。
ちょっとやり過ぎなぐらい、出演者全員で泣かせにかかる。
いや、嫌いじゃないよこういうの。

前半は、ファン・ジョンミン演じるホンギルの人間性や、登山家としてのリーダーシップ、厳しいけど仲間想いな人柄を描いていく。
このパートは、どちらかと言うとアットホームな雰囲気だし、笑えるシーンもチラホラあって見やすい。

久々にチョン・ウを見たけど、やっぱり彼ってなんか良いよね。
ちょっと大泉洋に見える瞬間もあるけど、ワタシは好きです!
『レッド・ファミリー』と『偽りの隣人』とコレと…全部泣かされとるやん!
恐るべき、チョン・ウ…。


そして、あらすじに書いた後半パートが満を持して始まるんですが…
ここが泣ける!とかじゃなく、ずっと涙腺を攻撃してくるのよ。
もしこれを劇場で観てたら、200回ぐらい鼻すすったと思う。

ただ、この行動はハッキリ言って誰が見ても無謀でしかない。
遺体が見つかる可能性は低いし、その場に行くリスクの方が遥かに高い。
それでも、そこまでしてこのチーム全員が亡くなった仲間を想う気持ちは伝わってくるし、何より遺体がないまま葬儀を行った遺族の気持ちを考えると胸が痛い。
だから、本当の正解なんてないんだと思う。


最後にどうなるのかは、この作品を観てその目で確かめて欲しい。
こんな偉大な登山家が実在したなんて、それだけでも知れて良かった。
そして、こういう役をやらせたらファン・ジョンミンには敵わないわ。

ファン・ジョンミンは、永遠にみんなの兄貴です。
チョン・ユミは、永遠にアジョシのオアシスです。

ちなみに、フィルマもWikiもあらすじはネタバレしてるんで、見ない事をオススメします。
こばまさ

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